組織を強くする 技術の伝え方を読んだ

正月のテレビは 
今はどこにもないお茶の間向けて放送されているからか 
なんだかピンぼけな企画に感じらる 
見るに耐えないし、
いつもニコニコ動画ばかりもよくないので
(お正月でも削除人は働いているんだね。お疲れさまです) 
本を読んでみることにしました。
選んだのはこれ。
組織を強くする
技術の伝え方
畑村洋太郎
要点は

  1. まず体験させろ
  2. はじめに全体を見せろ
  3. やらせたことの結果を必ず確認しろ
  4. 一度に全部を伝える必要はない
  5. 個はそれぞれ違うことを認めろ

職業のそれとは真剣度が違うのですが
高校の時に吹奏楽部の活動を思い出しました。
自分のやっている楽器でない 
新入生に とりあえず楽器の音をださせる練習を言いつける機会がありました。
金管楽器は 楽器を鳴らせるためには
まず、マウスピースだけで鳴らせる練習をします。
入部したばかりのときは それも安定しては続けられないので
マウスピースなしで 口を横一文字にして唇の先だけ「プー」と振るわせる練習をします。
このときに ただ 「プー」としろとは言わずに
最初に楽器を吹いているのを見せて「コレが鳴るためには」 
マウスピースだけ鳴らしているのを見せて「コレができないとで」
さらにマウスピースを取って 唇だけ振るわせるのだけ見せて
「そうすると これができないといけないので まずコレをやりましょう」
と言った記憶がありました。
これは2までやったことですね。
この後 その楽器の3年が来たので 任せたのですが 
「すぐにできなくてもいいから」と話した気もするので4,5も結構行けていたかな…
17歳のときにこの辺り分かっているのに 自分が教わるものになると 素直に聞けないことが多くて
いかんことが 多かったです。学ぶときは謙虚に。

きちんと暗黙知を表出させないと、その大切な知識が断絶してしまう状況に多くの企業が追い込まれています。

一人グループで仕事をしていると自分の「個人知」=「共有知」になり蓄積が減っているけれど 
なにかは 増えている気はするので(知らない技術を得ようする心意気?) 
いい方向に持って行きたい。
新書を2時間足らずで読んでみましたが なかなか頭の体操になりました。

COMPUTER SCIENCE Unplugged 日本語版「コンピュータを使わない情報教育アンプラグドコンピュータサイエンス」を買ってみた

ITpro Challenge!で
「ハッカーのソフトウェアエンジニアリング」の講演をされた
googleの鵜飼さんが 26分あたりで 
「ハッカー向け」にも良いと言っていた
「COMPUTER SCIENCE Unplugged」という小学生向け書籍。
この講演は9月7日にあったのですが 数日の差で
「COMPUTER SCIENCE Unplugged」の日本語版
「コンピュータを使わない情報教育アンプラグドコンピュータサイエンス」が発売されていました。
で 早速購入。
R0010976
副読本らしいテイストをそのまま日本語版に持ってきていて
中は ちょっと あまい製本…
内容は 

2進法
画像表現
テキスト圧縮
エラー検出とエラー訂正
情報理論
探索アルゴリズム
整列アルゴリズム
並び替えネットワーク
最小全域木
ネットワークにおけるルーティングとデットロック
有限状態オートマトン
プログラミング言語

実習(グループで みかんを手渡すとか 
口で ゆっくりとモデムみたいに「ピー」と言って伝えるとか)したあとに
実際のコンピュータでの働きの説明をする流れ。
個人的には 何となく知っているかなって話も多かったですが
ISBNコードのエラー検出とエラー訂正は知らなかったので勉強になりました。
巻末の追補は 小学生向けにしては レベル高いです。中高生レベルなのかな?
ハッカーには ならなくても 
2000年以降に生まれた子には 知っておいた方が
いい知識になるのではないでしょうか?
自分の子供には 対象年齢(7歳以上)になったら 
それとなく 読ませたいですね。(今 いないけど…)
自分の中高生のときは 
学習用のコンピュータ室を導入した時に卒業してしまうタイミングで 
一度も触ったことがなかったので、
それならこんな楽しい理論の本を先に導入してほしかったと思わせる1冊でした。
追記
英語での授業風景がgoogleVideoにありました。ウェブサービスの栄枯盛衰で古い話になりました

本サイト 英語版
http://csunplugged.com/